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◇ちょっと暑いが休みの日に多摩動物公園の昆虫館に行って「ハキリアリ」の写真を撮ってきた。
「ハキリアリ」は葉っぱを背負って運ぶ姿が写真向きで、これまで審査会などで2度ほど作品をみたことがある。
暇があれば、アリのストックフォトとして撮影しようと思っていたのだ。特に使う予定はないが、撮ればそのうち新聞掲載する機会もあるだろう。
◇葉っぱの破片が1cm角くらいなので等倍で撮れるマクロレンズが必須となる。
等倍とは、至近距離で撮って1cmのものがセンサー上に1cm位で撮れることを指す。
ただしガラス越しに30cmくらい離れているので90mmマクロでは小さすぎて、
どうしてもアリが並んでいる写真しか撮れない。グーグルの画像検索をしても、
アップの写真が無いのはレンズが短いのだろう。マクロで望遠となると、かなり機材が特殊なのだ。
◇こういう時に大活躍するのがニコンの70−180mmマクロズームだ。
30年くらい前に出たレンズだが、これに相当するレンズが世の中に無く、
いまだに美術品など物撮りや医療の現場で用途は高い唯一無二のレンズなのだ。
◇レンズのF値がF5.6と少々暗いが、至近撮影しても解放F値が変わらない。
物撮りは三脚固定が基本だが、最後の画角の微調整が、ズーム環で行えるのも大きい。
ここ一番という物撮りはもちろん単焦点マクロで撮影するが、
同じようなモノを何十個も続けて撮る場合は、ズームの方が便利だ。
◇もう販売中止してから20年ほど経つので、ニコンでは修理不能、
ていねいに使っているが、もし完全に壊れてしまったら、また程度の良い中古を買うしかない。
ピカピカの程度の良いものでも7万円前後と意外と安い。
◇最近はマクロレンズが売れないらしく、メーカーも採算を考え、
あまり新製品を出さない。理由は、スマホとかコンデジでマクロ撮影のできるものが多いからだ。
また最新のズームレンズなら近接撮影に強く、花やチョウくらいなら撮れる。
フルサイズの望遠でアリをアップで撮るなんて人は少ないので、
今後もマクロズームが出ることはないだろう。あまり宣伝すると、
中古市場に出回らなくなると困るので、ここだけの話にして欲しい。

久々に外へ持ち出したマクロズーム、レトロな空の発色、
カリカリなのに線が太い解像感、すべてが昭和を思い出させるレンズだ

AFが遅いレンズなのにピントは浅いので慣れが必要だ

シロオビアゲハ、背景ボケの柔らかさは最新のデジカメでも十分通用する
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