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◇最新式のデジタル一眼であるニコンのD810を買った。
3度撮影に使ったが、画質や使用感など最高で、当分は
これで十分という印象だ。静かになったシャッター音は
「安っぽくなった」「静かで良い」と賛否両論だ。
最初に筆者は安っぽいと思ったが、静かな中にしっかり
感があるのですっかり気に入ってしまった。
今後発売されるフラッグシップ機もシャッター音に関しては
同じ路線を踏襲する予感がする。
◇最大のウィークポイントは価格だ。30万円前後と高く、
一つ格下であるD600の中古品が10万円なので割高感がある。
画質はD810を90点とするとD600は80点以上を
付けられるので撮影結果で大きな差は出ない。
半切程度にプリントする分には両者の違いは分からない。
よってD810は万人に勧められるカメラとは言えない。
現時点での筆者のベストバイは10万円のD600の中古品だ。
新品が良い人は後継機種で15万円前後のD610でも良い。
◇初心者なら撮像素子がAPS-CサイズのD7100(8万円前後)
などを選ぶ人もいるが、フルサイズをトリミングした小さな撮像素子なので
画質が悪い。ちなみにAPS-Cの最上位機種D7100を持ってしても
40点位の評価しか筆者は与えられない。使えば使うほど画質の悪さを
感じてしまうので絶対にフルサイズをお勧めする。
◇「そんなこと言っても、2Lプリントなら差は分からないし、
私には軽いAPS-Cが一番」と思っている人にもD600を勧める。
もし軽くて便利なAPS-C専用18-200mmのレンズを使いたい場合は
D600に装着してAPS-Cサイズで撮影して欲しい。フ
ァインダーは多少見にくくなるが、画質はD600の方が格段に
良いことを確認している。また本気モードの場合はフルサイズでも
撮れるので、選択肢が広がるというものだ。
◇「APS-Cサイズで1600万画素」、使った感じからも
計算上の結果からも、今の光学レンズで表現できる限界性能に
近づいていると言える。これ以上APS-Cで画素数を上げても
撮影結果に違いが出てこないということだ。もし描写を
上げたい場合は面積比で2.25倍のフルサイズを使うしかない。
ただし、1600万画素の2.25倍は3600万画素。
つまりD810の画素数ということになる。フルサイズ、
APS-C共に限界に近づいているのだ。今後も5000万画素、
1億画素などのカメラが出るかと言えば疑問である。
当面は高感度化へ向かうのではないだろうか?D810を
使ってみると、暗闇でも昼間のように撮れるし、ダイナミックレンジは
広いし、文句無いのだが更なる発展がありそうだ。
◇取りあえず、性能に限界の見えたAPS-Cのデジカメには
「お疲れ様でした」と言いたい。ニコンのD1で採用され、
もう15年ほど愛されてきたが、筆者としては使う理由が
見当たらなくなってしまった。ニコンとしてもその辺は
理解しているようで、フルサイズよりも大きな撮像素子の
カメラを開発中というウワサもある。筆者の「ニコン貧乏」への物語は続く。

海の灯まつりinお台場2014で。
このような絵葉書的作品を撮るために
同じ場所に大勢の写真愛好家が三脚を並べていた。
人と同じ目線で撮っていてはダメだ。

D810は高感度にも強く、
手持ちで十分撮れる

横浜市・大桟橋で
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