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◇カメラや家電を買う時に、価格COMのホームページを参考にすることが多い。
最安値の価格と販売店を見て、納期や販売店のアフターサービスなどを加味して、
買う店を決めるのだ。また価格COMのページには「クチコミ」というユーザー
による製品の情報交換がある。「初期ロットで不具合があった」「AFが遅い」
「新機種が出そうだ」など、内部の人間しか分からないような情報まで満載だ。
筆者はカメラ関連で買い物をするときは、必ずこの欄をチェックする。
「クチコミ」欄で問題が無ければ、「どこで買うか」を考えるわけだが、
何が何でも安い店ではなく、「すぐに入手できる」「アフターサービスが良い」
にも重点を置く。欲しいと思ったら、次の日に使いたい性格だからだ。
そういう意味で価格COMの最安値より少し高いが、
すぐに届くアマゾンで買う場合が多い。
◇「クチコミ」欄で気をつけることは性能に関する書き込みだ。
プロの撮り手が使った印象ではないので、全く当てにならない。
「このレンズ切れ味抜群」などと評しておきながら、
UPしている作例を見ると、写真のセンスはゼロ、
しかもピントがあまくボケボケ、なんてことがある。
それを読む方のレベルも問われ、「素晴らしい作品です。私も買います」
なんて書いてあり、まるで漫才の世界なのだ。最後はプロの撮り手に聞くか、
自分で使ってみるかしかない。
◇最近の買い物で、新発売のタムロン150-600mm F6.3がある。
これまでこのクラスでは500mmまでしかなかったが、
初めて600mm域をカバーし、画質も良く、価格も安い。
キヤノン用が先の12月に発売になり、
ニコン用が4月30日にやっと発売になった。人気がすごく、
価格COMのレンズのランキング堂々1位で予約しても約3ヶ月待ちが続いている。
筆者は5ヶ月前に予約していたので、ニコン用を発売日に入手することができた。
◇使った感想だが、「切れ味は600mmF4, 400mmF2.8のような
短焦点レンズには劣るものの、従来の150-500mmF6.3のような
望遠ズームレンズより格段と性能が上がっている」という印象だ。
また約2000gと軽量なのが良い。男性なら十分手持ちで使いこなせる。
また価格も11万円前後と信じられない安さなのが良い。
レンズの台座だけでも別売りだと2万円位するが、それも付属している。
このコストカットの技術はN社、C社にはマネできないだろう。
◇問題点は、日ごろ200mmを使っているような人がいきなり600mmを
振り回しても使いこなせないということだ。ピントは浅く、
フレームに入れるのも難しいので、高性能レンズだとしても、
ピンボケ、ブレブレになる可能性が高い。キヤノン用を買ったが、
自分の未熟さに気づかぬまま、「切れの悪いレンズだ」
と言って手放した人もいるくらいだ。
◇価格COMでタムロン150-600mmの作例を見ると、
殆どが鳥の写真で、あまり参考にならない。
昼間のラグビーのようなスポーツに最適だと思うし、
歩くだけでヘトヘトになるゴルフの撮影などこの軽さは魅力的だ。
ちなみに50kmくらいで走る車には問題なく合焦したので、
陸上やスピードスケートでも使えると思う。
風景だと夕日のシーンなど迫力満点で撮れる。
問題は600mm域でF6.3と暗いので夜間の撮影が苦手ということだ。
使った感想ではどうも暗い所で切れがなくなるような気がする。
◇ともあれ、以下に作例を示すが、問題なく高性能で、
持ち運びも楽なのでお勧めレンズの1本に加えたい。
今回は特別に画像部分をクリックすると実画像が表示される設定にしたので、
ディテールまで確認して欲しい。
◇ちなみに、在庫の無いこのレンズだが、筆者が今回購入した
山田商会(03-3571-2177)だと比較的早く入荷するようだ。
また価格も価格COMの最安値よりも安く販売している。
必須であるフィルタ(マルミ95mm)も他社より1000円以上安い。
筆者にマージンが入るわけでは無いが、
興味のある方は聞いてみて欲しい。
ちなみに山田商会はプロを相手にした写真用品の老舗商社だ。
約400mmで撮影、わずかに糸巻き型の歪みが見られる、 クリックすると実画が表示される

手持ちで30分の1秒で撮影、暗い所は今ひとつ切れが無いような気がする

至近距離の撮影も悪くない。ただしピントがかなり浅い

1時間待っても起きてくれず、よだれを垂らして熟睡するカバくん

600mmで撮影、機体のリベット錨まで結像している

これも600mmでしか表現できない世界だ

銀座の柳まつりの新橋芸者さん ポートレートもなかなかシャープだ 行ったらやはり芸者カメラマンで有名なTさんがいた

600ミリはこれまで寄れなかった画角が表現できる
これを買う人は「遠くのものを大きく撮る」ことに目が行きがちだが
「近くのものを拡大して撮る」ことにこだわれば
新しい作品の可能性が広がるだろう
買う人は鳥と飛行機を撮る人がほとんどだが、余りにも平凡な使い方だと思う
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