| 本文 |
◇読売新聞東京本社が新社屋になった。
東京・大手町の旧社屋跡地に建て直し、
その間は東銀座・旧日産本社ビルに仮社屋を構えていた訳だが、
ようやく1月に完成する運びとなった。旧社屋を建てた頃は、
「皇居を見下ろしてはいけない」という決まりがあったようで
10階建てだったが、新社屋は200メートル、33階の高層ビルとなった。
工事の着工がリーマンショック後の景気がどん底の頃で、
復興特需の前だったこともあり作業員の確保がなんとか間に合った感じだ。
築地の中央卸売市場が資材や作業員の高騰で入札が不調に終わり、
工事が座礁に乗り上げていることを考えると、
建て替え時期の判断というのは本当に難しいと思う。
◇月例審査会などを行う会議室は13階にあり、
プロジェクタなど最新の設備が整っている。
食堂および売店は12階で、天井の高い広々した空間だ。
ただし、整備された最新設備なのだが、問題は高齢者には優しく
無いことだ。食堂はPASMO、SUICAの電子マネーしか決済できず、
現金を扱っていない。セキュリティゲートが沢山あり、
その度にICカードをかざさなくてはならない。ゴミ箱が無く、
ゴミは持ち帰りだ。食事も決められた場所でしかとれない。
銀行のATMすら不安に思う人は、それ以上に敷居が高いと言える。
◇カメラも同じで、若手の賢い技術者が設計するわけであるが、
実際に使う人は高齢者が多く、操作が分かりにくいという話がある。
例えば、連写と単写モードの切り替え一つにしても、
知っていないと苦労する。若手は直感で方法が分かるが、
マニュアル本をめくる高齢者は大変だ。また連写モードが分かったとして、
実際にレリーズしてみるとビミョウな指のタッチが出ずに、
1枚撮るつもりが3枚くらい撮れてしまう。
連写速度を落とす方法があるが、また先に壁が立ちはだかる。
そういうことの繰り返しだ。
◇だが待てよ。高齢者でも若者以上にパソコン、カメラ、
スマホなどの取り扱いに長けたひとがいる。20年くらい前から
デジモノに興味を持ち、扱ってきた人たちだ。今の70代以降の人は、
デジモノが出た時は定年を迎える頃で、仕事で必要に迫られることが
無かったはずだ。「デジタル逃げ切り世代」と言える。
でも、何事も興味を持って立ち向かう高齢者は素敵だ。
94歳で亡くなってしまった会員のIさん。80歳でピアノを習い始め、
90歳を過ぎてもパソコンに夜遅くまで向かって、
月例会用の応募作品をプリントしていた。亡くなる直前まで次は
どのデジカメを買うか悩んでいた。そういう姿を見ていると、
小さなことで挫折してはいけないと自戒の念にとらわれる。
大勢の高齢者の姿を見せていただいているが、
自分が将来どのようなロードマップを歩むかという点で非常に勉強になる。

大阪ミナミのくいだおれ太郎、串かつのうまさに感動

横浜港から見た富士山

河口湖畔で
|