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◇東京YPCのTさんの案内で浅草の振袖さんを撮りに行った。振袖さんはイベント
などに出向いて、踊りなどを披露するのが主な活動だ。芸者さんと違うところは、
若い頃から住み込みで芸を習うのではなく、事務所に通って振袖に着替えて依頼先に
出向くという、悪い言い方になるが、イベントコンパニオンが振袖をまとった感じだ。
ただ、振る舞いは凛としていて、一糸乱れることなく街を歩く姿は、阪急宝塚駅から
宝塚劇場へ歩く宝ジェンヌを思い出してしまう。
◇その姿に魅了されて、年中撮り続けておられるのがTさんなのだ。
審査会で見せてもらう、
素晴らしい作品群が気になり、一度撮りに行きたいと思っていたのだが、
どこでどのように待てば撮れるのか分からない。
そこでTさんに案内していただき撮影することになったのだ。
◇時間は夕方5時30分ころ、花やしきの近くの通りでの撮影となった。
まつり湯という、健康ランドのような施設で踊りの披露があり、
その時間に決まって事務所から徒歩で向かうらしい。背景は浅草の商店街で風情がある。
ただし、5時30分というと日は沈み街灯での撮影となる。
これを単純にプログラムモードで撮るとぶれてしまうので、
絶対にマニュアルモードだ。ISO感度を2000に上げてもF2.8で
125分の1秒くらいしか切れない。はっきり言って難しい条件だが、
アンダーを承知でF3.5、200分の1秒、RAWデータで撮ることにした。
ぶれずにピントが合うギリギリの妥協点だ。RAWデータにした理由は
①場所により光源の色温度が違う②アンダーなので後で
画像処理したときにトーンジャンプしにくい、ということだ。
◇ここでポイントは、振袖さんが来るまでに通行人で十分練習をすることだ。
デジカメで撮ると、被写体のブレ具合、ピントの深さ、ノイズの出方など直ぐ
に分かるので、それを見て撮影条件を微調整するのだ。暗い中でのピントの
追従性などもテストできる。よくプログラムモードで仲間と雑談をしながら
待機していて、被写体が来たら一発勝負で臨み、失敗するアマチュアを見かける。
例えば、練習で撮ってみてぶれていたら、本番でクリアに撮れるはずがない。
スポーツでも風景でも共通することだが、とにかくその場面が来る前に練習して
みること!銀塩の時代には考えられない行動だが、デジカメなのでその優位性を
利用しない手は無い。練習すればするほど、偶然が必然に近づく。
◇動いている人や物にピントを送りながら撮る、ブレないシャッター速度を選択する、
絞り値でピントの深さを調整する、などの鍛錬を積まないとせっかく良い場面に
出くわしても作品にはならない。一応メモリーカードに収めることはできるが、
大きく伸ばしてキレが無かったり、色温度がずれていたりという結果に終わってしまう。
そこで、高度な注意点に関しての写真セミナーを12月に行うことになった。
東京YPC会員で中上級者が対象だ。さらにデジタル一眼レフカメラの操作を
熟知していて、70-200mmF2.8などのAFが速い望遠レンズをお持ちの方を
対象とさせていただいた。同じ望遠レンズでもF5.6などの暗い玉はAFが
暗い場所で迷ってしまうのでダメだ。実技がメインのセミナーなので人数も
絞らせたいただいた。こんな実践的なセミナーは聞いたことが無い。準備が大変なのだが面白いものになりそうだ。

Tさんの案内で撮れた振袖さん、 三角形にならび凛とした姿が色っぽい

原宿の交差点にできたビルより、 モノクロで表現すると面白い

鎌倉で、今年はモミジを撮りに行こうと思う
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高田馬場の流鏑馬、一の矢に当たる確率が 一番高いのでそこで撮るのがポイント
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