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◇昔は室内撮影の必需品であったストロボ。
デジカメの出現で出番がめっきり減ってしまった。
理由はデジカメで高感度撮影が可能になり、
ストロボ光が無くともきれいに撮れるようになったからだ。
また、電球光、太陽光などにストロボ光を混ぜると、
色温度が合わずに汚い光線になるというデメリットもある。
デジカメの場合は特に色温度に敏感なのでミックス光の汚さが目立ってしまう。
また最近ではプライバシー保護の観点より、
撮影者に対する視線は厳しく、ストロボ光はあまりにも目立ってしまう。
◇筆者はストロボを積極的に使う。炎天下の催し物で逆光になると
顔の面が暗くなって、イマイチ表情が出ないことがある。
モデル撮影も軽くストロボ光を入れると瞳に輝きが出て、
目力のある作品に仕上がる。どちらかと言うと、暗いから使うのではなく、
「表現したい部分を照らし出す」という用途だ。
◇最近筆者が絶賛しているニコン1V1はストロボが付いていない。
ストロボ使わない派の管先生は、気に入って使っておられたが、
ストロボ使う派の筆者としては不自由を感じていた。そこで先日、
専用の外付けストロボを買ったのだが、これが意外と高価で12000円ほどした。
ガイドナンバーが8しかない、小さなストロボなのだが、
さすがに躊躇する値段だ。しかもシューの形状が特殊でV1シリーズにしか使えない。
これがD3やD4などストロボを内蔵しないカメラに使えるのならば最高なのだが。
◇値段はさておき、品質は紛れも無くニコン基準だ。露出の精度は高く、
バウンス撮影もできる。ミラーレス用の小さなストロボとはいえ、
手を抜いた形跡が見当たらない。商業的には少し手を抜いて6000円くらいで
売れば成功すると思うが、自分たちが満足できる品質のストロボを考え、
値段は後から付けたような不器用な戦略がいかにもニコンらしい。
だが実際に使ってみて設計者の気持ちが理解できた。
安物の内蔵ストロボは付けたくなかったのだ。
◇ニコンのストロボの正確な露出制御には定評がある。
昔、ストロボに情熱を注いだ技術者がいたそうで、
不幸にも若くして亡くなったそうだが、
その時のノウハウが脈々とニコンのDNAとして引き継がれているとのことだ。
◇最近のデジカメはほとんど内蔵ストロボが装備されているが、
大部分の人がそれを使いこなせていない。例えば、来る9月8日(日)
に恒例の「目黒のさんま祭り」がJR目黒駅の北側、目黒通りで行われるが、
ストロボで日中シンクロしてみてはいかがだろうか?
ここでの作品は写真審査会でよく目にするが、
サンマを焼いたり食べたりする時はどうしても下を向くので、
顔が暗くなりがちだ。ここで軽くストロボ光を入れてやれば、
表情が生きてくること間違いない。高みを目指したいなら、
ストロボ光で「光を作ること」は避けて通れない関門と言えよう。

「アートアクアリウム2013」で、撮影は難しいが最高にきれいだ
暗いズームレンズでは撮れないので注意!

「サンダーバード博」の会場の外では
今年も、お化けススキが見ごろを迎えていた。
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