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◇いろいろ内容を変えて写真セミナーを行っている。特に要望が強いのは、
メーカーを呼んでプリントに関するセミナーを行って欲しいというものだ。
しかし、これがうまく行かない。要望に後押しされて何度かお願いしたのだが、
内容が限定的すぎて、しかも難しい話なので大半の受講者が理解できないのである。
「何が分からないのか分からない」状態なのだ。
◇よーく、受講者に聞いてみると「家のパソコン画面の表示とプリントが一致しない」
というのが共通の悩みだそうだ。それを解決するにはメーカーの写真セミナーという認識なのだが、
それが間違いなのだ。
◇例えばプリンタメーカーを呼ぶと、パソコンの中のデータを出力する部分に特化して説明が行われる。
モニタメーカーを呼ぶといかに正しい色で表示するところから始まる。質問コーナーで専門以外の部分を聞いても
当を得ない答えが出てきて、混乱は増すばかりだ。では、一流の写真家に聞けば解決するかと言えば否である。
撮ることしか知らないからだ。
◇厳しい言い方になるが、ある程度セミナーで感触を得てから、熟成させるためには自分で勉強するしか無いと思う。
写真の専門学校ではフォトショップの扱いを1年もかけて勉強する。ちょこっと数時間のセミナーで体得する
ことなんて最初から無理なのだ。もし得られるとすれば、
「なんだか面白いセミナーに参加した」という充実感だけだろう。やはりセミナーではすべて分からないと割り切って、
それを足がかりに自分で勉強するしか道は無いように思える。
◇ここで朗報。更に高みを目指す人のために12月15日、上級者限定の画像処理セミナーを行う予定だ。
これまでの初心者対象とは趣向を変えた試みだ。限定10名、20インチの液晶モニタで説明するのでこれが限界だ。
参加者は最低フォトショップが使えて、RAW現像を理解している人が対象。午前と午後で合計4時間くらいを予定している。
写真専門学校などで教えているレベルより高いものになるので、初心者には難しすぎると思う。
腕に自信のある人は参加して欲しい。
◇話は変わるが、ニコンのD600を買った。なんとD3sの倍の2400万画素になった。
前に話したように小さなAPS-Cフォーマットのカメラは画質が悪いので、筆者は基本的に
フルサイズのカメラしか買わない。使ってみた感じは特に問題なく高性能なのだが、値段が微妙。
あと5万円を出せば上位機種のD800が買えてしまう。またファインダーの見えが少し黄色がかり、
見づらい。シャッター音が安物くさい。など問題はあるが、画質など「写真を撮る」という観点から見れば最高のできだ。
◇ただ、大きな問題は画素数が大きくなったので、設計の古いレンズでは解像度が足りず、
拡大するとピントの甘いような結像になってしまうこと。よくオールドレンズで楽しむデジカメなどが雑誌の企画であるが、
それは写真を撮らない雑誌編集者の考えること。古いレンズではデジカメの性能を30%くらいしか引き出せないと言えよう。
できれば5年以内くらいの設計で高価なレンズが必要。1200万画素であるD3の時代は、
ちょっと昔の高級レンズでも大丈夫だったが、2400万画素のD600では全く別のレンズを必要とするのだ。
昔のレンズを手放して、少しずつ新しい設計のレンズに買い換える必要がある。
いつまで経っても「ニコン貧乏」から抜け出せそうに無さそうだ。

ニコンD600で早速撮影。あらかわ遊園で

都電荒川線の面影橋近くで
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