| 本文 |
◇「私は撮ることが仕事」こんなことを言っている、
カメラマンは今の時代生きて行けないであろう。
銀塩時代はフィルムで撮って、コマ選びをして顧客に納品していれば良かった。
現場で撮影をして、未現像のまま顧客に渡して「あとはよろしく」と言う大先生もいるくらいだ。
◇プロ用デジタル機材が出た2000年代前半は、まだ昔の流れを引き継いでいて、
フィルムがメモリカードに置き換わっただけだった。
当時はデジタル機材が珍しかったし、素のデータを渡すと印刷所も
特別な対応をしてくれた。これが誰でもデジカメを使う現在では、
レタッチした完全原稿を納品できないと仕事の依頼が来ないのだ。
本来なら外注にレタッチを任せば良いのだが、この出版不況の下、
そこまでコストをかけるのは稀だ。
レタッチャーの登場は単価が何千万円もする広告くらいだろうか。
◇では依頼する立場から、「使いやすいカメラマン」とはどういう人を指すか。
①急な依頼を快く受けてくれる ②ギャラが安い
③要望を聞いてくれると共に提案力がある ④レタッチまで行い、完全原稿で納品してくれる ⑤性格が良く、うるさいことを言わない ⑥納品が早い
などがポイントになると思う。
◇カメラマンというのは、理髪店や歯医者などと似た部分があり、
顧客が「この人で問題ない」と判断すれば、冒険をしてまで変えないものなのだ。
そして2回3回と依頼するうちに、説明しなくても撮影が進み、
依頼側も楽になってくる。そういう信頼関係ができればしめたもので、
それを基に口コミが広がり、枝葉が伸びるように他からの依頼が来るものなのだ。
◇ただし、理屈では分かっていても、総合力に優れたカメラマンは少ないように思う。
写真学校の学生を見ていると、芸術的センスは高いかも知れないが、
コンピュータの知識が無かったり、性格的に問題があったり、
前途多難な部分も多い。どちらかというと文系、
芸術系が多いので理系的素養の欠落している場合が多い。
どの仕事も同じだが、優れた一部の人に仕事が集中する傾向は否めない。
パソコン、Webサーバ、Webデザイン、スマートフォン対応、デジカメ、フォトショップ、撮影の段取り、
撮影技術、反射神経、体力、語学力、金銭感覚、対人関係、視力、提案力、文章力・・・・
これらの総合力を磨けば仕事に困ることはないだろう。
◇以前、家をリフォームしたとき、ペンキ屋、大工、左官屋、内装、電気工事など
入れ替わり人がやってきて、仕事はきっちりやるのだが、
費用の割りに大したリフォームができなかった。
昨年、洗面所を格安業者の丸ごとパックでお願いしたときは、
朝から2人でやってきて、解体から設置、壁紙、水周りまですべて見事に行った。
リフォームの世界ではマルチにこなすのが時代の流れだ。カメラマンも同じだ。
「私は撮るだけ」で生計が成り立つ人はわずかで、
需要は悲しいかな丸ごとパックにある。「専門以外は撮らない」
と言い放つカメラマンは一握りを残して消え行く運命にある。

香川県の「こんぴらさん」へ行ってきた。 無駄に長い階段を登りつめると、ミョウな充実感が、、
江戸時代のテーマパークもよくできている

羽田空港からトウキョウゲートブリッジが見えるようになった

夏はボーっとビールを飲みながら飛行機見物。結構気持ちよいものだ。
|